「SS400」あるいは、単に「エスエス」とか言うことがあると思います。
入社間もない新人の頃、何も知らない頃の私が最初聞いたとき、「???」でした。
それで、その頃便利なGoogle君もなかったので、仕方なく本屋で購入した文献を読むと、鉄鋼材料の一種で「一般構造用圧延鋼材」とありました。
SS400は、JIS(日本産業規格)で定められた材料で、数ある鉄鋼材料の中でも最も多く使われています。
「一般構造用圧延鋼材」を英語で言うと、Rolled Steel for General Structure で、SS400の最初のSは”Steel”(鋼)、次のSは”Structure”(構造)ということです。
直訳すると、SSは「鋼構造」となります。
つまり、”SS400”は「構造物に使われる鉄鋼材料」となります。
次の「400」は何かというと「強さ」となります。
「気が強い」は何となく分かりますが、「鉄の強さ」って何だろう?
「強さ」は「変形や破壊のしにくさ」ということです。
「強さ」にも色々と種類があります。
「強さ」を表すのに、よく用いられるのが、「引張強さ」と呼ばれる指標です。
「400」は、「引張強さ」を表していまして、400以上の強さがあるという意味です。
SS400 この「400」には単位がありまして、それは一般的に(N/mm2)(ニュートン・パー・スクェア・ミリメートル)とか (MPa) (メガ・パスカル)になります。
「強さ」の詳しい話は次回以降にしたいと思います。
つまり、強度を表す指標一つである引張強さが400 (N/mm2)、あるいは400 (MPa) 以上の鉄鋼材料をSS400と呼びます。
すごく簡単な話になりましたが、何となくでもイメージを掴んでいただければ嬉しいです。
次回もSS400の続きをお話したいと思います。
以上です。
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